【最新値上げ情報あり】電気の規制料金プランとは?自由料金との違いやおすすめの電力会社を紹介!

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最近ニュース等で規制料金という言葉を耳にする機会が増えています。規制料金の対抗先として自由料金をあげられますが、それぞれの違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか?

規制料金と自由料金の違いを理解しないと、本当の意味で今電気代を安くできる電力会社がどこなのかがわかりません。そこで今回は下記の内容を詳しく解説するので、電気代を本当の意味で安くしたい方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 規制料金・自由料金の違い
  • 規制料金の最新値上げ情報
  • 今電気代を安くする為におすすめの電力会社

規制料金・自由料金とは何か?

電気料金は大きく分けると「規制料金」「自由料金」の2つに分けられます。2016年4月にはじまった電力自由化によって、様々な会社が電気料金プランを提供できるようになったことで電気料金は2つに分けられることになりました。

電力自由化以前から存在していた料金プランが規制料金、電力自由化以降に提供されはじめた料金プランが自由料金です。もっと分かりやすくいうと、旧地域電力会社(東京電力・関西電力等)が提供している従量電灯A,B,Cといったプランが規制料金で、それ以外の全ての料金プランが自由料金です。

規制料金と自由料金の違い

規制料金と自由料金の違いは「法的制限があるかないか」です。法的制限があるのが規制料金で、ないのが自由料金です。

電気代に影響を与えるポイントに絞ると「規制料金は経済産業大臣の認可を受けないと料金プランの値上げや値下げができない」「規制料金は燃料費調整額に上限設定を遵守する必要がある」という2点が法的に制限されています。

2022年に燃料価格の高騰に伴い、燃料費調整額が法で定められている上限を突破していますが、規制料金は上限以上の金額を電気代に上乗せして請求できないのに対して、自由料金は上限以上の金額を電気代に上乗せして請求が可能です。(自由料金でも自社の約款で上限設定を定めている場合は上乗せして請求ができません)

また自由料金は料金プランを自社の経営状況等に応じて、自由に値上げや値下げが可能です。

規制料金は電力自由化がはじまった当初は2020年3月末に廃止し、以後は経済産業大臣が「電気の使用者の利益を保護する必要性が特に高いと認められるもの」と特定の供給エリアのみ提供を継続すると決められていましたが、電力自由化が想定より進まなかったことにより、現在も規制料金の供給は継続されています。とはいえ、国の方針としてはいずれ規制料金は廃止されるはずです。

規制料金と自由料金のメリット・デメリット

規制料金と自由料金のメリット・デメリットは表裏一体です。規制料金でメリットとなる内容は自由料金ではデメリットになりますし、規制料金でデメリットとなる内容は自由料金ではメリットとなります。下記表にそれぞれのメリット・デメリットをまとめたので参考にしてください。

規制料金自由料金
料金プランの値上げ起こりにくい規制料金より起きやすい
燃料費調整額の上限適用される適用されない
※約款等で定めている場合は適用される
燃料価格が高い電気代が自由料金より安くなる傾向電気代が規制料金より高くなる傾向
燃料価格が安い電気代が自由料金より高くなる傾向電気代が規制料金より安くなる傾向
キャンペーン・ポイント還元有(会社による)

規制料金と自由料金のメリットとデメリットで、最低限抑えておくべきポイントをまとめました。安定志向の方は規制料金、市場動向を察知して自分にあった最適の料金プランを選びたい方は自由料金を選ぶ傾向にあります。

ただ2022年12月に「安定志向の規制料金」という前提が崩れるような発表がされました。詳しくは次の章で触れていきます。

規制料金の最新値上げ情報

2022年12月に規制料金プランを提供している旧地域電力会社が規制料金プランの値上げ申請を行ったと発表がありました。現在、申請は審議中で2023年4月から新しい料金表で規制料金プランを提供する予定だそうです。

規制料金は値上げリスクが少ないことがメリットでしたが、経済産業大臣に値上げ申請を行ったのであれば話は変わります。また値上げ申請している金額が問題で、平均して約30~45%程度の値上げを申請している状況です。2022年12月19日現在、値上げ申請をしている旧地域電力会社と値上げ率を下記表にてまとめました。

規制料金値上げ率
北海道電力未発表
東北電力32.9%
東京電力値上げ率検討中
中部電力未発表
北陸電力45.8%
関西電力未発表
四国電力28.1%
中国電力31.3%
九州電力未発表
沖縄電力39.3%

東京電力は規制料金の値上げ申請をすることは発表していますが、具体的な値上げ率は現在検討中です。まだ規制料金の値上げ申請を行っていないのは「北海道電力」「中部電力」「関西電力」「九州電力」の4社となっておりますが、これらの会社が値上げ申請に踏み切るのは、昨今の電力業界の状況を見ていると時間の問題だと思っています。もしも値上げ申請をする場合は他の電力会社と同様で約30~45%の値上げ率になることが見込まれます。

この値上げによって2023年4月から規制料金プランは電気使用量にもよりますが、月間2,000~4,000円程度電気代が高くなります。もはや規制料金は安定志向の方向けの料金プランとは言えないでしょう。

筆者の経験談

2022年11月某日、契約していた電力会社が燃料費調整額の上限撤廃を発表した為、上限設定が適用される規制料金プランに電気契約を切り替えようと東京電力に電話をしました。しかし、結果はコール音すら鳴らずに「あなたのかけた電話番号にはお繋ぎすることができません」というアナウンス…

日を改めて、何度かチャレンジしましたが結果は変わりませんでした。つまり東京電力をはじめ、旧地域電力会社は規制料金での契約顧客を喜ばしく思っていないということです。規制料金の燃料費調整額の上限を越えた分は電力会社が負担することになるので、経営目線に立つと当たり前のことではありますが正直もやもやしました(笑)

悲しい現実ではありますが、今回この記事で紹介している内容をみて規制料金プランで契約しようと思っても実際に契約できる可能性は低いです。話を聞いただけでは納得できないという方は自分で一度電話して試してみてください。(番号をクリックするとそのまま発信可能です)

東京電力の規制料金申込窓口:0120-995-001

規制料金も値上げするみたいですし、結局安い新電力会社と契約を継続することに決めた筆者でした。

電気代を安くする為におすすめの電力会社

最後に今、電気代を安くする為におすすめの電力会社を紹介します。規制料金が値上げをする2023年4月以前とそれ以降に分けておすすめの電力会社が変わるのでそれぞれ解説していきます。

2023年3月までにおすすめの電力会社

2023年3月までは燃料費調整額の上限が適用される規制料金と約款で上限適用が定められている自由料金が電気代を最も安くできる電力会社です。(2023年4月は値上げ後です)

燃料費調整額の上限が適用される新電力会社(自由料金)

コスモでんき、Pintでんき

コスモでんきとPintでんきは規制料金とほぼ同額で電気を供給しており、Web申込も可能(旧地域電力会社は電話のみ)なので規制料金よりもおすすめの電力会社となっています。それぞれの詳細は公式サイトをご確認ください。

ただし規制料金・コスモでんき・Pintでんきは決して料金プランが安い電力会社ではありません。あくまで燃料費調整額の上限が設定されている為、相対的に電気代が安くなるというだけです。その為、2023年4月以降は再度電力会社を切り替えないとあまりお得とは言えません。

正直そんな手間はかけたくない、なんか忘れそうで不安という方は2023年4月以降を見据えた電力会社に切り替えておくのも1つの手です。

2023年4月以降におすすめの電力会社

2023年4月以降におすすめの電力会社は「自分のライフスタイルにあった新電力会社」です。とはいえ、自分のライフスタイルにあった新電力会社なんてわからないという方もいると思います。

そんな方におすすめなのがエネチェンジの料金シミュレーターを使う方法です。エネチェンジの料金シミュレーターでは自分の郵便番号と今いくらくらい電気代を払っているのかを入力するだけで、ランキング別でおすすめの電力会社を一覧で確認できます。シミュレーションは会員登録もなく、無料でできるのでぜひ一度利用してみてください。

電気代シミュレーションを使って電力会社を比較する【エネチェンジ】

国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけでぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。お得なキャンペーンを実施している電力会社も多いので、ぜひチェックしてみてください。

エネチェンジの評判が気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
【2022年最新】エネチェンジで電気を切り替えても大丈夫?リアルな評判や口コミを徹底調査しました

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