U-POWERは2023年10月からサービス提供を開始した比較的新しい新電力サービスです。
電話営業などで急激に利用者数を増加させているので、U-POWERを電話で紹介されて「契約中」「契約したけどまだ開通前」「検討中」という方も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、U-POWERは電気代が割高な電力会社なので、「契約中」「契約したけどまだ開通前」という方は、今すぐ乗り換え・キャンセルして他の電力会社で契約することをおすすめします。
今回はU-POWERとはどんな電力会社なのかを解説した上で、契約先としておすすめの電力会社を紹介するのでぜひ参考にしてください。
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Table of Contents
U-POWERの基本情報
提供会社 | USEN-NEXT HOLDINGS |
供給エリア | 全国(沖縄・離島・一部地域を除く) |
契約期間・解約金 | 1年未満の解約で解約金3,000円 ※解約金無料キャンペーン時は0円 |
支払方法 | 口座振替・クレジットカード →支払方法登録まではコンビニ支払用紙(別途220円) |
セット割引 | 電気とガスの契約でセット割引:無 |
市場連動型プラン | 独自燃料費調整制度あり |
U-POWERの料金プラン
U-POWERの一般家庭向けの料金プランには「GREENホーム10」「GREENホーム50」「GREENホーム100」の3つのプランが存在します。上記の3種類のプランの違いは、供給電力にどれだけ非化石電力が含まれているかです。
契約しているプランの非化石電力の割合が大きいほど環境保護に貢献できますが、その分料金が高くなるという仕組みです。
地域の大手電力会社との料金表比較
続いて、U-POWERの料金プランと東京電力等、各地域の大手電力会社の従量電灯プランを比較しました。自分に該当する地域の料金表をご確認ください。
U-POWERの従量単価の一段階目、二段階目の料金は提供エリアの大手電力会社と同じ金額に設定されています。その一方で、U-POWERの従量単価は三段階目の料金が地域電力会社の単価よりも25%安く設定されているので、U-POWERは月々の電気使用量が多くなるほどおトクに電気を使用できる電力会社と言えます。
北海道エリア
U-POWER | 北海道電力 | ||
基本料金 | 1契約:10A毎に | 382.47円 | 402.60円 |
電力量料金 | ~120kwh | 35.35円 | 35.35円 |
121~280kwh | 41.64円 | 41.64円 | |
281kwh~ | 34.02円 | 45.36円 |
東北エリア
U-POWER | 東北電力 | ||
基本料金 | 1契約:10A毎に | 351.40円 | 369.60円 |
電力量料金 | ~120kwh | 29.62円 | 29.62円 |
121~300kwh | 36.37円 | 36.37円 | |
301kwh~ | 30.24円 | 40.32円 |
関東エリア
U-POWER | 東京電力 | ||
基本料金 | 1契約:10A毎に | 296.16円 | 311.75円 |
電力量料金 | ~120kwh | 29.80円 | 29.80円 |
121~300kwh | 36.40円 | 36.40円 | |
301kwh~ | 30.36円 | 40.49円 |
中部エリア
U-POWER | 中部電力 | ||
基本料金 | 1契約:10A毎に | 305.08円 | 321.14円 |
電力量料金 | ~120kwh | 21.20円 | 21.20円 |
121~300kwh | 25.67円 | 25.67円 | |
301kwh~ | 21.46円 | 28.62円 |
北陸エリア
U-POWER | 北陸電力 | ||
基本料金 | 1契約:10A毎に | 287.37円 | 302.50円 |
電力量料金 | ~120kwh | 30.86円 | 30.86円 |
121~300kwh | 34.75円 | 34.75円 | |
301kwh~ | 27.34円 | 36.46円 |
関西エリア
U-POWER | 関西電力 | ||
最低料金 | 最初の15kwhまで | 496.45円 | 522.58円 |
電力量料金 | 16~120kwh | 20.02円 | 20.21円 |
121~300kwh | 25.61円 | 25.61円 | |
301kwh~ | 21.44円 | 28.59円 |
中国エリア
U-POWER | 中国電力 | ||
最低料金 | 最初の15kwhまで | 721.69円 | 759.68円 |
電力量料金 | 16~120kwh | 32.75円 | 32.75円 |
121~300kwh | 39.43円 | 39.43円 | |
301kwh~ | 31.16円 | 41.55円 |
四国エリア
U-POWER | 四国電力 | ||
最低料金 | 最初の11kwhまで | 633.54円 | 666.89円 |
電力量料金 | 12~120kwh | 30.65円 | 30.65円 |
121~300kwh | 37.27円 | 37.27円 | |
301kwh~ | 30.58円 | 40.78円 |
九州エリア
U-POWER | 九州電力 | ||
基本料金 | 1契約:10A毎に | 300.42円 | 316.24円 |
電力量料金 | ~120kwh | 18.37円 | 18.37円 |
121~300kwh | 23.97円 | 23.97円 | |
301kwh~ | 20.22円 | 26.97円 |
料金単価は安いが電気代請求額は割高になる
U-POWERの月々の電気料金を構成する費用は下記画像の通りです。
上記のうち、基本料金・電力量料金・再エネ促進賦課金の3項目は他の電力会社にも共通する項目ですが、それ以外の3項目はU-POWER独自の項目です。
このU-POWER独自の費用が請求額に加算されるため、基本料金や電力量料金が割安に設定されているにも関わらず、実際の電気代請求額は割高になってしまいます。
市場調整額とは
市場調整額は、JEPXが公表する電力取引価格の平均市場価格を電気料金に適用させた費用です。他の電力会社では燃料費調整額と呼ばれる費用項目です。
U-POWERは他の電力会社が設定している燃料費調整額とは異なる算出方法で、市場調整額を算出しています。U-POWERの市場調整額は他の電力会社の燃料費調整額よりも割高に算出されることが多いため、電気代が割高になりやすいです。
非化石証書費とは
非化石証書費は再生可能エネルギーを利用している電力会社独自の費用項目です。
非化石証書とは、再生可能エネルギーで発電された電力の環境的な価値そのものを証書化したものです。この証書の購入には費用が発生するため、U-POWERではその費用の一部を契約者の月々の請求金額に加算することで賄っています。
プラン | 非化石証書費 | 詳細 |
GREENホーム10 | 0円 | 月々の使用電力に含まれる再生可能エネルギー10%のプラン |
GREENホーム50 | 1kWhにつき+0.58円 | 月々の使用電力に含まれる再生可能エネルギー50%のプラン |
GREENホーム100 | 月額550円 | 月々の使用電力に含まれる再生可能エネルギー100%のプラン |
非化石証書費の料金は再エネの割合が大きいほど高額になりますが、その分環境保全に貢献できる点が魅力と言えるでしょう。
その他調整額とは
その他調整額に含まれる主な費用は「容量拠出金相当額」です。容量拠出金相当額について詳しく解説すると、一つの記事ができてしまうのでここでは解説しませんが、気になる方はこちらを参考にしてください。
容量拠出金相当額を電気代に加算している電力会社と、そうでない電力会社が存在するのですが、U-POWERは電気代に加算する側の電力会社です。
容量拠出金相当額は毎月500~1,000円程度なので、加算しない側の電力会社と比べると年間1万円程度の差額が生まれることになります。
U-POWERのメリット・デメリット
次にU-POWERを選ぶメリット・デメリットについて紹介します。
U-POWERのメリット
✅環境に配慮したエネルギーを利用できる
✅マイページから電気使用量を確認できる
環境に配慮したエネルギーを利用できる
U-POWERを契約する最大のメリットは環境に配慮したエネルギーを利用することで、電気を使用しながら環境に貢献できる点にあります。
現在、日本で利用されている電力は石油や天然ガスなどを利用した火力発電が70%以上を占めています。火力発電は発電効率が良く、一度に生み出せる電力が多い反面、大量に二酸化炭素が排出されるというデメリットがあります。
U-POWERでは上記のような火力発電に依存した電力だけでなく、再生可能エネルギーを利用した電気を供給することで地球温暖化抑制に働きかける取り組みを行っています。そのため、U-POWERを利用して電気を使用すると、発電により発生する二酸化炭素の排出を抑えることに大きく貢献できます。
U-POWERの料金設定は地域の大手電力会社とほぼ同等のため「同じ電気代でも環境に良いエネルギーを使用したい」という方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
マイページから電気使用量を確認できる
U-POWERには会員専用サイトがあり、IDとパスワードを入力することで、マイページから月々の電気使用量を確認できます。そのため、毎日の電気使用量を確認して、積極的に節電に取り組める点もメリットの一つです。
電気使用量は数値だけでなくグラフで確認できるので、何月何日のどの時間帯が最も電気を使用しているのか、何に電力を消費しやすいのかを分かりやすく判断できます。
また、マイページからは月々の請求金額の確認・印刷も行えるので、電気料金の詳細を紙で保管しておきたいという方でも安心です。
U-POWERについてもっと詳しく知りたい
U-POWERは公式サイトよりお問い合わせすることが申込が可能です。(24時間受付可)
U-POWERのデメリット
✅独自燃料費調整制度を採用している
✅容量拠出金相当額が電気代に上乗せされる
✅1年未満の解約で解約金が発生する
独自燃料費調整制度を採用している
U-POWERは独自燃料費調整制度を採用しています。電気を発電するためにかかる燃料費が安い情勢においては問題ありませんが、燃料費が高騰すると電気代への影響が大きくなりやすく、高額な電気代を請求されるリスクが高いです。
また、独自燃料費調整制度を採用している電力会社は、地域の大手電力会社よりも燃料費が安い情勢においても燃料費調整額が割高になる場合が多いので、料金表の金額だけでおトクかどうかを判断するのは注意が必要です。
容量拠出金相当額が電気代に上乗せされる
U-POWERの請求金額には容量拠出金相当額が上乗せされます。容量拠出金相当額とは、安定的な電気の供給力を確保するために小売電気事業者・一般送配電事業者・配電事業者が負担する費用です。
この費用を電気代に上乗せする電力会社と、自社で負担する電力会社が存在します。U-POWERは残念ながら容量拠出金相当額を電気代に上乗せする電力会社なので、自社で負担する電力会社よりも電気代が割高になる可能性があります。
こちらは一般的な傾向としてあげられますが、独自燃料費調整制度を採用している電力会社は容量拠出金相当額を電気代に上乗せしやすい傾向にあります。(すべてがそういうわけではないですが…)
1年未満の解約で解約金が発生する
U-POWERの一般家庭向けプランは1年の最低契約期間が設けられており、1年未満に解約すると解約金が3,000円かかります。
U-POWERの契約期間や解約金は他の電力会社と比較すると条件が優しい部類に入りますが、そもそも解約金がかからない電力会社も多く存在するのでデメリットと言えるでしょう。
おトクな電力会社ランキングをみたい
U-POWERの評判・口コミ
UPOWERの評判・口コミを調査したところ、現時点では良い評判も悪い評判も見つかりませんでした。
U-POWERは元々企業や法人向けの電力会社であり、一般家庭向けにサービスを開始したのは2023年10月からです。そのため、まだ契約者が少ないと考えられる上、新規契約をした人も契約から日が浅く、サービスの内容や顧客対応の良し悪しが判断しにくいことが評判や口コミが見つからない理由として考えられます。
今後、U-POWERの契約者が増加することが予想されるので、そのタイミングで当記事でも評判や口コミを紹介する予定です。
U-POWERはこんな方におすすめ
最後にU-POWERでの契約をおすすめする方を紹介します。
- 環境に優しい電気を使用したい方
U-POWERは再生可能エネルギーを積極的に利用しているため、環境に優しい電気を使用したい方におすすめの電力会社です。
しかし、より多く環境に貢献したいと考える場合は、地域の大手電力会社よりも電気代が若干高くなる可能性があるので注意しましょう。
とはいえ、独自燃料費調整制度や容量拠出金相当額の電気代反映など、電気代が割高になりやすい特徴を備えた電力会社でもあるので、基本的にはあまり契約をおすすめできません。
それでもU-POWEが気になるという方はぜひ公式サイトで詳細を確認してみてください。
U-POWERについてもっと詳しく知りたい
U-POWERは公式サイトよりお問い合わせすることが申込が可能です。(24時間受付可)
U-POWERで契約して失敗したと感じた方へ
ここまでU-POWERについて詳しく解説してきましたが、一言でいうと割高な電力会社です。東京電力や関西電力といった地域の大手電力会社よりも割高な電気代を請求される可能性が非常に高いです。
そのため、契約中の方は「電力会社の乗り換え」、契約したけどまだ電気開通前の方は「今すぐキャンセルして別の電力会社に申し込む」ことをおすすめします。
本当に電気代が安くておすすめの電力会社
U-POWERからの乗り換え先としておすすめの電力会社は「オクトパスエナジー」です。
オクトパスエナジーは基本料金・電力量料金が地域の大手電力会社よりも安く設定されているので、電気使用量に関わらず電気代を安くできます。独自燃料費調整制度は採用していないですし、容量拠出金相当額も電気代に加算しない電力会社なので、その点も安心です。
さらに、今なら新規申込で総額15,000円の電気代が割引されるキャンペーンを実施中です。電気代請求額から毎月1,250円の割引が自動的に12カ月間継続するので、特典の申請手続きなども不要です。
実は、当記事を執筆している私も現在オクトパスエナジーで契約中で、こちらは実際の利用明細のスクリーンショットです。
私は東京電力エリアで契約しているのですが、この電気代には非常に満足しています。電力会社選びに迷ったら最初の1年間はオクトパスエナジーで契約しておけば間違いないと自信を持って言えます。
オクトパスエナジーは「契約期間縛りなし・解約金0円」なので、もしも電気代に満足できなかった場合でも気軽に他の電力会社に切り替えできる点も魅力です。
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